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が、まるで、かけっこしてるみたいに早く過ぎ、訳す時間に手間どり一日目は、単語調べで終りました。二日三日調べることに馴れず、目が痛み、肩こりに苦しみ、無理だから中止しようと断念も考えました。折角ここまで書いたから頑張ろうと、自分を励まし、学生時代に戻ったような気分を味わい楽しくなって十日間で仕上げました。
苦労した結果、一冊のノートに訳し終えた充実感、この気持ちは生涯忘れない思い出として残るでしょう。
翌日がこんなにもどかしい朝を感じたことがないと、バスの中で渡す時の言葉を思考している内に目的地に到着。
顔を見て無言で手渡し、「これどうしたの」不思議そうにノートを捲りかけて、分かったのでしょう。
驚いた表情でノートを抱えるようにして、「お母さん、ありがとう」訳してくれたの?と言葉が途切れて、手を握り「ありがとう」感激の涙に、二人の間の垣根は取り除けました。初めて呼ばれた「お母さん」の言葉のひびき。この余韻を主人に分かち合いたいと思いました。
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